2013/09/17

クレイユモントローの白いスーピエールと白い食器たち

スーピエールとはスープサーバーの事、つまりは取り分け用の蓋付の大きなスープボウルの事です。
19世紀のスーピエールはファイヤンス(陶器)製のものが主流で、蓋の持ち手やサイドの取ってに美しい装飾がレリーフ状になされている物が多くあります。
クレイユモントローのスーピエールも白のシリーズは大変人気があります。
今回のお品は1850年頃のものです。
今から163年ほど前のお品になります。


現在では電子レンジなどの家電が発達しているので、フランスでもスーピエールを使うことはほとんどなくなりました。コレクション用としてカップボードに飾ったり、また鉢代わりに使用する方が多いのではないでしょうか。オープンスタイルのカップボードなどにはとても絵になるお品です。





この蓋の頭がすこしとんがっている形は19世紀前半のものに良くみられます。
19世紀後半になると全体が丸い形になり、さらにお花や植物、鳥と言った柄の入ったものが流行ってきます。


 でもやはり白い食器はいつまでも飽きません。
シンプルなのに見とれてしまう、「何か」があるんです。


 Arborasはリヨン近郊のGrygny窯で1829年に創業。Grigny周辺で一番早くできた王室御用達の窯です。年代は1856-1867年の間のものと思われます。現在は存在しない窯で、細々と続けてきた生産数の少ない貴重な窯です。1834年と1839年に賞を取っており、1855年にパリ万博で賞を取っています。やはり横のレリーフがきれいです。



こちらは窯が分かりませんが、やはりきれいなレリーフのスーピエール。
残念ながら片方の取っ手が壊れて付け直されています。(上部写真左側)
19世紀~20世紀の境目あたりから20世紀前半までのものではないでしょうか・・・。



今度はバドンヴィレー窯の前身ペクソンヌ窯のスーピエール。19世紀後半のものだと思います。取っ手のレリーフが素晴らしく、蓋とのバランスも良いものです。


なんと言ってもサイドの持ち手部分が美しい・・・。

裏側からも。

上からも。

家にはスーピエールを飾れるような大きなカップボード、またはスペースがありません。
ですので、出してはしまいを繰り返しています。



白い食器で揃えてみました。

次回の新商品です。
お楽しみに!

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2013/09/16

ジャンクで愛着のあるかわいいヴィンテージものたち

南仏のブロカントやフリマなどで見つけたものたちです。

この木製の魚。
ブロカントでふと目にはいり、即買いしたオブジェ。

胸鰭と尾鰭は錆びた鉄製で、なんとも言えない雰囲気になっています。
魚には木の風化によるヒビが入っていて、いい味しています。

 つぶらな目もかわいい。

 正面からみた魚の表情がまたたまりません。

 缶類もクッキー缶、キャンディー缶、ピルケースなどかわいい缶が見つかりました。

 小さなアルミ製のピルケースはルルドのお土産だったのでしょうか。
洞窟に現れた聖母マリアとそれを見てしまった少女ベルナデッタが祈っている姿がみられます。

これはさくらんぼキャンディーの缶。
ボルドーのお菓子やさんで作られたもののようです。
クラシックな雰囲気とカラフルなブルーと赤がきれいです。

これまたかわいいマトリョーシカ。
最近のものでしょうね。
色合いがやさしい雰囲気のふんわりしたマトリョーです。


 それに比べ今度は厳格なお父さん?
ギリシャ正教の神父さんのような厳しいお顔立ちのムッシュです。

 中はきっと、お母さんと3人の子供たち。
なのではないかと思います。笑

 これは近所のフリマで見つけたもの。
カラフルでポップな色がきれいです。
立体絵本みたいな構造になっています。
きのこのモーテルは窓が目、扉が口のように見えまるで顔のようです。
一番前にある小さなきのこもかわいい。

 きのこと言えば、こちらも同じフリマもので、木製のきのこ。
ころっとした形でそれぞれ微妙に表情が違います。
赤い水玉のきのこは毒キノコらしく、茎部分にささくれだった部分が表されています。
茶色いのはセップ茸?

 別の色バージョンも。

 マスタードポットはディゴワン&サルグミンヌのもの。
かわいいお花と植物柄と面白いころっとした形のお品です。
2個セットで。

 白いヨーグルトポットもブロカントで購入したもの。
こちらも2個セット。

ガラス製のボトルはリモナードというサイダー系の飲み物のボトル。
近所のビストロはこれにお水を入れてキャラフ代わりに使っています。

この瓶、レモンの皮とリモナードのフランス語の部分がレリーフになっていてきれいなんです。
光にあたると更にきれい。
いつか欲しいなと思っていたらばったりブロカントにありました。
(甘い飲み物が苦手なので、瓶だけ購入できてうれしいんです)


大きな使い古された黒いカゴ。
など、ガラクタ?
と一見思われてしまうようなものたちですが、私にとっては大切なもの達です。

ブロカントとは、アンティークまで行かないけれど古いもので多少価値のあるものという解釈でよいのでしょうか。
アンティークよりお安いものと思っていただければ分かりやすいかもしれません。
ヴィンテージあり、ただ単に風化した古いものあり。
フランスにはこういったガラクタ系のものを扱っているブロカントがたくさんあります。
でもその中には宝物が眠っているのですよ。

以上のお品たちは、もうすぐグルニエイデコで売りに出ます。
お楽しみに!

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2013/09/11

アンティーク 押し花たちの記憶

きれいなお花ならばまだしも、アマチュア研究科か本当の研究科か分かりませんが、選ばれて採取され丁寧に名前や詳細を記入してもらって。

普通ならば枯れてなくなるところをこんなに長い年月にわたって存在し、これからも私より長く生きていくのでしょう。


と思うとすごいな~とも、切ないな~とも、いろんな感情が沸いてきます。

今から140年も前に採取された植物の標本。
こ~んな小さなものからも歴史を感じる事ができます。

これらは南仏のプロのアンティーク市で見つけたものですが、私自身は額装が苦手なので簡単でも良いからすでに額に入っているものを購入しました。
フランス製のゴールド色のシンプルな額です。

シンプルな額に似合う質素な雰囲気の植物標本です。

 台紙は少し茶色がかったもので、手描きの文字を見ても分かるように20世紀に入ってからのものだそうです。
1900年代初めの頃でしょう。

 細~い茎なども丁寧に保存され。
この手の筆記は私も解読不明、しかも植物の学物名などは全く分からない私なのですが、植物の名前と日付は記載されているようですね。


 可憐でかわいい花びら。

 こちらは19世紀、記載されている通り1873年の標本です。
これは読めますね。
3月4日、植物とは言えLichensというよく苔植物と混同されやすい地衣類という菌類なんだそうです。
オーベルニュ地方のMontluconという山の湿気の多い岩山に生えていたと記述があります。

 19世紀の標本の方は、カリグラフィースタイルでとても丁寧に万年筆で記入されたと見え、大変美しい字です。
私もこんなふうにきれいなフランス語が書けたらなあぁ・・・。
今ではプロの人以外、こんなにきれいな筆記のできるフランス人はまずいないともいます。
この文字を眺めるのも歴史を感じるひと時です。

 physcia ciliaris ?? の「??」がかわいい、この標本を作った人もこの菌類の名前に自信がなかったんですね。笑


 丁寧に貼り付けてあります。

 もうひとつ。
多分同じ人の植物標本だと思います。
1882年モンドレにて(Mont Dore)
やはりオーベルニュ地方の山岳地帯に寄生する植物のようです。


 苔。


 この植物(菌類)たちは、今うちで21世紀の光と風を感じています。

長い年月、何を思ってきたのでしょう。

そして今は何を思っているのでしょう。




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